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【Rlang,Win10】Visual Studio Codeで環境構築

結論

  • 手順:VS Code拡張機能(vscode-r)をインストールして,設定でRlangのパスを指定する.

  • スクリプトの実行方法は,R Studioと同じ.

  • 補完が必要な場合は,以下の作業を追加で行う.

    • 拡張機能(R LSP Client)をインストールして,Rlangのパスを指定する.
    • Rlangのパッケージ(languageserver)を導入する.

はじめに

  • R言語の開発環境をVisual Studio Codeで構築したいと思っていたときに,こちらの記事を見つけました.

  • R Studioから移行したときの備忘録を兼ねています.お役に立てれば幸いです.

理由

  • 複数の言語を使用しているため,開発環境をまとめたいと思いました.

実行環境などの情報

手順

導入するソフトウェア・パッケージ

【必須】

【任意】

初期設定

  • VS Code拡張機能をインストールします.

  • VS Codeの設定で,Rのパスを定義します.

  • 補完機能を利用する場合は,Rlangで関連するパッケージをインストールします.

VS CodeでRのパスを定義

  • Ctrl + 「,」で設定を開く.

  • Rの設定箇所を探す. 拡張機能 > Rを選択するか,検索でRとタイプして探します.

  • Rをインストールした場所を指定します.バージョン番号は,インストールしたものと同じでしょうか?

# vscode-rの設定例
R > Rterm: Windows
R.exe path for windows

C:\Program Files\R\R-3.6.1\bin\x64\R.exe


# R LSPの設定例
R › Lsp: Path
Path to R binary for launching Language Server

C:\Program Files\R\R-3.6.1\bin\x64\R.exe
  • パスを指定した後,VS Codeを再起動すると設定が反映されているはずです.

Rlangのパッケージをインストール

  • 補完機能を導入する場合は,CRANから以下のパッケージをインストールします.
install.packages("languageserver")

実行方法

  • Rlangのファイルが含まれいるフォルダをVS Codeで開きます.

  • スクリプトの実行方法は,R Studioと同じです.

    • 現在の行・選択行を実行:Ctrl + Enter
    • コード全体を実行:Ctrl + Shift + Enter
  • F1キーを押すと,様々な機能が利用できます.

ハマった点

その1

  • 統合ターミナルで,文字化けが発生.

  • 原因:文字コードの指定が正しくないため.

  • 対処方法:R側で文字コードをCP932に指定する.毎回設定するは手間なため,.Rprofileを作成し,動かしたいスクリプトがあるフォルダに置く(R.exeのあるフォルダに配置したものの,文字コードが設定されず.暫定的な処置).2回目以降,文字化けが発生しなくなる.

その2

  • スクリプトの実行すると,"invalid input found on input connection"というエラーが出る

  • 原因:コメントを日本語で記述(削除したら,発生しなくなったため).

  • 対処方法:コメントの日本語を削除する.もしくは,以下のコマンドでスクリプトを実行させる.

source("script_name.r")

感想

  • 先人たちのおかげで,環境構築がスムーズにできました.

  • これまで以上に快適にスクリプトが書けそうです.

今後の課題

  • 筆者が無知・未確認なだけかもしれませんが,統合ターミナルでコマンドの入力履歴を利用する方法を調べたいと思います.ターミナル環境の更新や変更が必要があるのかもしれません.

参考

vscode-r,本家の解説記事

R LSP Client

導入手順の解説記事

コマンドプロンプトの文字化け対策

Sys.setenv