AtCoder Regular Contest 024 B - 赤と黒の木
目次
結論
色の変化に関する規則性・法則性を見つけるため書き出す.シミュレーションするときには,数が増えた場合や境界付近がどうなるかを愚直に確認する.
規則性・法則性を数式で表現できないか試す.
環状のままだと対処しづらいため,規則性・法則性を保持したまま,直線として扱えないか試す.
コーナーケースの特定には,サンプルをフル活用するととにもに,制約条件から想定しうる極端な条件が揃ったときを書き出してみるとよさそう.
はじめに
想定読者
- 解説を読んで解き方はわかったものの,なぜその方法を思いつけるのか?と思った方.
筆者の実力
- AtCoderのレートで緑下位.
記事の特徴
なぜその発想に至ったのか,どうしたら解法を詰められるかといった点について,筆者なりの解釈をつづります.
試行錯誤した過程から,得られた前提知識や着眼点を言語化していきます.
間違いや勘違いなどがございましたら,ご指摘・ご指導いただけると幸いです(大歓迎です).
- 連絡先:@k_hiro1818
問題のリンク
発想・解法とそれらを引きだすための方法・解釈
答えとして出力すべきものは何か?
すべての要素の色(赤・黒)が変化しなくなるまでに必要な日数
上記の条件を満たさない場合は-1
制約条件で気をつけるべき点はないか?
- データ数
が最大で
であるため,計算量が
よりも大きいとTLEする.
- データ数
最初の一歩をどう踏み出せばいい?
問題文や制約条件を読んでから,サンプルを見る.
ある要素
とその両端が同じ色のときに,色が変化する.
色の変化に規則性・法則性がないか?をノートなどに書きだしてみる.
答えを導く大まかな手順はどうなっている?
色の変化に規則性はないか? を確認
同じ色の要素が3個,4個,5個,6個,…と続くと,色が変化しなくなるまでに必要な日数はそれぞれ2日,2日,3日,3日,...となる.
異なる色が隣り合う部分では,色の変化は発生しない.
以上から,同じ色の要素の数が最長となる部分が,最も色が変化する回数が多そう(=必要な日数が最大となる)
規則性・法則性を数式で表現する.
と表現しました.
以上の最小の整数を表します.
与えられた要素が環状になっていることへの対処は?
- 規則性・法則性を満たしたまま,直線として考える.この問題では,色が異なる境界で切ることで達成できる.
コーナーケースとなる条件を列挙する.
すべての要素が同じ色のとき,変化が発生しない.
サンプル2のように,環の両端(
)が同じ色のとき,かつ,要素の数が全体で最大となる場合.
実装のポイントは?
赤と黒がそれぞれ連続している登場する回数を数えて,配列やリストで管理する.
組み込み関数や標準ライブラリを活用する(max(), math.ceil(),enumerate(), set(), len()).
得られた知識・知見
色の変化の規則性・法則性を見つけるため,ノートなどに書き出してシミュレーションしてみる.
シミュレーションするときには,数が増えた場合や境界付近がどうなるかを愚直に確認する.
得られた規則性・法則性を数式として表現できないか試す.
環状のままだと対処しづらいため,規則性・法則性を保持したまま,直線として扱えないか試す.
コーナーケースの特定には,サンプルをフル活用するととにもに,制約条件から想定しうる極端な条件が揃ったときを書き出してみるとよさそう.
感想
朝の定期バーチャルコンテストが1周年を迎えたそうです.おめでとうございます.
約1年前は全く歯が立たなかった問題が,時間はかかったものの,ACできたのでよかったです.
問題文を誤読して,連続する要素から得られる日数の最大値を出力すべきところを,日数の和としてしまったところは反省点です.
サンプルが親切だったため,コーナーケースに気が付きやすかったと思います.今後は,自分で気がつけるように精進していきます.
参考
記事を執筆された皆さまへ: 掲載不可の場合はお手数をお掛けしますが,@k_hiro1818までご一報ください.
更新履歴
- 2019/05/22 作成
- 2019/0x/xx 更新